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約500人に聞いた!理想の働き方やキャリアアップの取り組みとは

正社員や自営業、フリーランスなど、多様なワークスタイルがある現在では、自身のキャリアについて頭を悩ませる方も多いかもしれません。また、コロナ禍を経て改めて自分の働き方を見つめ直し、理想の働き方について考えたという方もいるのではないでしょうか。今回は、在職者約500名にアンケートを実施※し、現在のキャリアで抱えている課題や理想の働き方、キャリアアップの考え方について聞きました。                      ※アンケート概要はコラム記事末尾に記載

投稿日:2023年9月27日

目次

キャリアアップを考える前に知っておきたい、みんなの働き方の現状とは?

年代

現在の雇用形態

現在の年収帯

気になる現在の年収については、年収が400万円未満の方が半数を超えるという結果に。内訳としては、最も多かったのが「300万円未満」で約33 %、続いて「300~400万円未満」が約18%となりました。  
また、同年代と比べて自分の年収がどの位置にあるのかも気になるところでしょう。年代を追うごとに年収は高くなる傾向にあるものの、どの年代も「300万円未満」の方の割合は高く、年収の上がりにくさが垣間見えます。

20代の現在の年収帯

30代の現在の年収帯

40代の現在の年収帯

約2人に1人以上がキャリアに悩みに抱えている…その悩みとは?

ここまで、働く人の置かれている状況を紹介してきました。ここからはさらに深掘りして、キャリアにまつわる回答を見ていきましょう。

現在のキャリアにおいて、悩みが「ある」と回答した方は約23%、「どちらかといえばある」と回答した方は約29%で、2人に1人以上がキャリアに悩みを抱えているという結果になりました。

キャリアの具体的な悩み TOP5

実際にどのような悩みを抱えているのか見ていくと、「現在の年収・収入に不安を感じる」と回答した方が271票(53.7%)と最も多く、2番目に選択した人が多かった「通勤時間が長い、リモートワークができないなど環境面で不満がある」124票(24.6%)と比較して倍以上の回答数となっています。年収や収入に関して悩んでいる人がいかに多いかが見えてきます。

各年代の悩み、上位3位は以下のとおりでした。

年代別悩み上位3位

各年代とも年収に関する悩みが1位なのは同じですが、年齢が上がるにつれて「悩みはない」の順位は落ちていき、具体的な悩みを抱えていく様子がうかがえます。
特に年齢が上がると勤務環境などの問題やライフステージの変化に関する問題に直面する傾向があるようですね。

理想の働き方は?

近年は、仕事に対する価値観が変化し、働き方も多様化してきています。たとえば、遠隔で仕事を行うリモートワーク、始業・終業時間を自分の裁量で決めるフレックスタイム制、副業や兼業の奨励などがあります。働き方の選択肢が増えるなか、みなさんが思う“理想の働き方”とはどのようなものなのでしょうか。

働くうえで重要視しているポイントは「給与とワークライフバランスの両立」

理想の働き方を考えるときに大切となるのが、働くうえで何を重要視するかです。「働くうえで重要視しているポイント」について質問したところ下記のような結果となりました。

働くうえで重要視しているポイントTOP5

最も多かったのが「給与面の待遇」で、実に6割超の票が集まりました。また、仕事とプライベートの両立を意識した「ワークライフバランス」や「人間関係の良好さ」を重要視する方もそれぞれ4割超となりました。

なお、給与面の待遇とワークライフバランスどちらにも回答をした方は、回答者505名の内177名(約35.0%)と、実に3人に1人以上が、収入とプライベート双方の充実を求めていることが見えてきます。

仕事の内容そのものよりも、給与・ワークライフバランス・人間関係の良好さなどを重視している人が多くなっています。

悩みはあるものの、約半数は働き方の変更やアクションを検討していない

今後希望する働き方

自分が望むキャリアを実現するために、具体的に行っていること

「今後の希望する働き方」について聞いたところ、「現状維持」、「特に決まっていない」と働き方を変えない選択をする方が約半数。また「自分が望むキャリアを実現するために具体的に行っていること」についても、「特に取り組んでいない」という意見が約半数となりました。このことからも、キャリアや給与について悩みはありつつも、具体的に行動に移すことのハードルの高さを感じている方が多いことが考えられます。

理想の働き方を実現するためには?

実現する鍵は「キャリアプラン」!

キャリアプランとは、仕事や働き方の理想像を明確にし、それを実現するために中長期的な計画を立てることを意味します。具体的には、まず現状を把握し、将来取り組みたい仕事や働き方といった目標を設定します。そうすることで、現在の自分に足りていないスキルや資格、方法がわかったり、目標達成への道筋が見えたりして、理想像の実現に繋がっていきます。

ではここで、キャリアプランに関する意識調査の結果を見てみましょう。

キャリアプランについて考えたことはあるか

キャリアプランについて考えたことがない理由

キャリアプランについて考えたことはあるかという質問には、「あまり考えたことはない」(29.3%)、「まったく考えたことはない」(24.2%)と答えた方が過半数となりました。

その理由を聞くと、「何から始めれば良いかわからないから」、「キャリアプランの立て方がわからないから」、「自分のやりたいことが明確になっていないから」の3つが、「考えたり調べたりする時間を確保できないから」を上回り、時間のなさによってキャリアプランを立てられていないのではなく、自分自身や将来への深堀り方がわからないまま、キャリアの棚卸しが行われないことでキャリアプランに意識が向いていない人が多いことがうかがえます。

キャリアプランを考えるのに役立つ「ジョブ・カード」

今回のアンケートでは、現状のキャリアや給与に対する不安を感じつつも、具体的なアクションの起こし方がわからず踏みとどまっている方が多いことが見て取れました。これまでどういったアクションを図ってよいか分からなかった人にこそ使ってほしいのが「ジョブ・カード」です。具体的なキャリアプランの立て方や自身のキャリアを振り返るのに役立つ機能が付加されています。

「ジョブ・カード」を作成するメリット

ジョブ・カードでは、自分の強みや弱み、仕事に対して大切にしていることを選択式で回答していくだけで、自分自身を振り返ることができます。また、例文も載っているので、どんなふうにキャリアプランを描いたらいいかわからないという方も書き進めやすいようになっています。

実際にジョブ・カードを活用することによって、以下のメリットがあります。

  • 自分のこと(強み・弱み、価値観、スキル、経験、職業能力など)が可視化できる
  • 自分に必要な資格や経験がわかる
  • 今後何を優先していけばよいか見えてくる
  • 就職活動時、応募書類の作成や面接対策に役立つ
  • 他の人(後輩や部下など)の相談に乗る、指導をする際などに役立つ

ジョブ・カードを作成することで、自己分析ができるだけでなく、今後自分にとって必要なことや、何を優先して取り組むべきかを明確にできます。また、ジョブ・カードはそのまま応募書類になったり、マイジョブ・カードの「履歴書・職務経歴書の自動作成機能」で簡単に応募書類に転記できるため、転職などの具体的なアクションを起こすときにも役立つので、今後の自分のためにも、一度ジョブ・カードを作ってみると良いでしょう。

《詳しくはこちら》
https://www.job-card.mhlw.go.jp/guidance/know

キャリアコンサルティングを受けてみよう

ジョブ・カードを作成しながらキャリアプランを考えていると、「本当にこれが自分がしたいことなんだろうか」とか、「キャリアプランを実現するには、どんな具体的方法があるんだろう」など、悩むこともあるかもしれません。そんな時は、キャリア形成支援の専門家であるキャリアコンサルタントに相談してみましょう。気づかなかった自分自身のこだわりや強み、価値観を明確にしてくれ、考えが整理できたり、キャリアプランの実現に向けた具体的なアドバイスとともに、キャリア形成の伴走者となってくれます。厚生労働省のキャリア形成・学び直し支援センターでは、無料でキャリアコンサルティングを受けられますので、ぜひ活用してみましょう。

《無料のキャリアコンサルティングはこちら》
https://carigaku.mhlw.go.jp/icc/


※アンケート概要
・実施機関:マイナビニュース
・調査対象:22~49歳の在職者
・調査期間:2023年8月17日~22日
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:505名
・各グラフ構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。 

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ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気付くことができ、これまでの経験を踏まえた将来のキャリア・プランとそれに向かってやるべきことが描けるようになります。また、作成したジョブ・カードは就職活動や転職活動でも活用することができるようになります。
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