マイジョブ・カードの「自己診断」が新たなキャリアを考えるきっかけに!
日々仕事に追われている方、自分のキャリアについてじっくり考える時間を取れているでしょうか?リスキリングや転職を考えている時でなくとも、これからのキャリアをより充実させるために、ふと立ち止まって今後のキャリアプランをしっかりとイメージする時間を持つことはとても大切です。自分を知るためのイメージ作りをするための第一歩として、短時間で自己診断ができる機能を活用してみましょう。
投稿日:2025年9月16日
目次
自己診断をすることで効率よく自分を知ることができる
マイジョブ・カードには、キャリアプランの策定をサポートするためのツールが揃っています。中でも、自分を理解する第一歩としてお勧めしたいのが自己診断という機能です。今回はこの自己診断を受けることで、将来のキャリアプランについて新たな発見をした若手ビジネスパーソン、Aさんの事例を見てみましょう。
Aさんは社会人4年目の若手会社員。イベントや広報プロジェクトの企画・進行管理をする仕事に従事しています。2年目まではサポート的な立場でしたが、今は事業の進行役も任されるようになり、仕事には充実感を感じながら忙しい日々を過ごしています。しかし、同年代の人たちからは、自分の仕事がキャリアプランに合っているかを冷静に分析し、スキルアップに取り組んだり、転職の検討をしているという話を聞くことも少なくありません。Aさんも、現状のままで進んでいくのが本当に正しいのか、自分の将来についての考えや、その考えに対して今の仕事内容が合っているのかなどを整理したいと思うようになりました。
Aさんがキャリアを考える第一歩として活用したのが、マイジョブ・カードの自己診断です。「興味診断」「スキルチェック」「価値観診断」の3つから構成されていて、時間をかけず、自分でもなかなか気付きにくい自身の特技や強みについて理解することができます。Aさんは特に、仕事について自分の核となる価値観がわかる「価値観診断」に注目しました。「仕事を選ぶうえで大事にしたいこと」について25問の選択式の質問に答えることで、価値観のタイプと、5つの志向に対しての0~10点のスコアが導き出されます。
《自己診断はこちら》
Aさんの「自己診断」結果の概要(実際の表示画面と異なります)
Aさんの志向タイプは「複合志向」と診断されました。普段から特定のことにこだわるよりも幅広く取り組む傾向だったため「専門志向」が低くなることや、新しいサービスを提供することにやりがいを感じていたため、「起業家志向」が高くなることには納得できたといいます。しかし、経営については少し興味があるという程度の認識だったため、「組織の中で昇進し、高い地位から組織を方向付けることに満足を覚える」志向を表す「経営管理志向」が9と高かったことは意外な結果でした。
この診断結果は、Aさんにとって大きな気付きとなりました。働く上で自分の選択に影響を与えている潜在的な価値観を改めて認識することができたのです。
Aさんは、これまで働いてきたなかで、「組織の中心で活躍したい」という思いは漠然とあったのですが、創造的な仕事やアイデアを生み出す仕事を「裏方」としてやりたいという気持ちを持っていたといいます。ところが、自己診断では「経営管理志向」が高いことが分かり、漠然とした思いが実は自分の強い志向であるということを発見することになったのです。
一方で、診断結果をうけて「具体的なビジョンや、この後何をすれば良いかが分からない」とも話していました。
「キャリア・プラン作成補助シート」で今やるべきことを知る
マイジョブ・カードのキャリア・プラン作成補助シートは、順を追って記入していくことで、スムーズにキャリアプランを作成することができます。
自己認識と診断結果にギャップを感じる部分があったAさんは、マイジョブ・カードのキャリア・プラン作成補助シートを活用し、将来のビジョンを具体化してみることにしました。
Aさんの作成の流れ
[キャリア・プラン作成補助シート(在職者用)]
A 社会人になってから現在までを振り返る
社会人になって仕事を始めてから現在までを振り返り、それぞれの時期の満足度や出来事を記入します。それから、仕事を選ぶ上でのこだわりや、価値観・興味関心についても記入します。
Aさんの感想
「これまでで良かったこと、悪かったことは分かっていたのですが、順序だてて整理し、今に至るまでの流れがあることが分かり興味深かったです」
B 自分の「強み」「弱み」について振り返る
選択式の質問に◎・○・△・×で回答していくことで自分の「強み」「弱み」を知ることができます。
選択した項目を踏まえて、今後生かしたい自分の強み、改善したい自分の弱みについて記入していきます。
C 周囲からの評価やプライベートについて記入
周囲から期待されていると思われること、また、仕事と両立させる必要のあるプライベートに関することを記入します。Aさんは、周囲からどう思われているかは正確には分からないながらも、周囲からの視点で自分を見つめ直しました。
D 将来のビジョンについて記入
ここまでの記載を踏まえて、将来取り組みたい仕事や働き方等について記入していきます。可能であれば時期(5年後、10年後など)とともに記入していき、そのために取り組むことについても考えました。
「キャリア・プラン作成補助シート」は説明にそって記入していくことで、キャリア・プランを作ることができます
Aさんは補助シートを作成していくことで、過去の経験や得意なこと、苦手なことなどをさまざまな観点から振り返ることができました。
特に、Aでの振り返りや価値観の整理を元に補助シートの[D]の記入項目である「将来取り組みたい仕事や働き方等」や「これから取り組むこと等」をじっくりと考えることで、未来像から逆算して今やるべきことを認識できるようになりました。
Aさんの「キャリア・プラン作成補助シート」記入内容より
Aさんは、若いうちに新事業の推進を自ら行えるようになることを目指し、5年後には軌道に乗せたいという目標を定めました。こうして未来像を決めることでゴールが明確になり、今やるべきことについても理解を深めることができました。
また、自己診断では「生活重視志向」について中央値の5と出たことで、もっと生活やライフイベントも見据えないといけないと思うようになったそうです。それを受けて、キャリア・プラン作成補助シートに記入していく過程でより具体的な将来像をイメージできるようになりました。7年後の姿として「仕事・収入にも余裕が出るようにした上で、二拠点生活や介護、結婚・出産などのライフイベントに対応できるようにする」と記入しているように、仕事と生活の双方を充実させたいという志向を新たに持つことができました。
このように、これまで漠然としていた将来の道筋が明確になったことは、Aさんの大きな助けになりました。
自己理解を深めたいならマイジョブ・カードの登録を!
自己診断は、あくまで自己理解のきっかけに過ぎません。本当に重要なのは、その診断結果をどう活かすかです。マイジョブ・カードは、自己診断で得られた気付きを具体的な行動へと落とし込むためのツールです。
Aさんは自己診断で「キャリアを考える判断軸を考えやすくなった」そうです。そこから、マイジョブ・カードのキャリア・プラン作成補助シートを活用し、目指す姿を記入していく中で今やるべきことが見えてきたといいます。
加えて、Aさんはこのように手応えを語ってくれました。
「『いつかこうしたい』ではいつまでも実現しないので、『いつ』を明文化できたことはとても意味がありました」
自分の現在や思いについて整理することで、将来への道筋をつけることができるのがマイジョブ・カードの大きなメリット。あなたのキャリア形成を主体的・計画的に進めていく上で非常に有効なツールです。ぜひ活用して、将来の展望を描いてみてください。
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ジョブ・カードを作成しよう!
ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気付くことができ、これまでの経験を踏まえた将来のキャリア・プランとそれに向かってやるべきことが描けるようになります。また、作成したジョブ・カードは就職活動や転職活動でも活用することができるようになります。
マイジョブ・カードのアカウント登録をすると、作成したジョブ・カードを保存し、いつでも修正することができます。
アカウント登録をして定期的にジョブ・カードの見直しや確認を行いましょう。
※アカウント登録後・ログインせずにジョブ・カードを作成した場合、保存するにはダウンロードしたうえ、アカウント登録・ログインしてアップロードする必要があります。
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